小学6年生の夏休み、勉強だけじゃない過ごし方

生活

小学6年生の夏休みといえば、中学受験を控えた家庭にとっては“勝負の夏”とよく言われます。
特に塾に通っている子どもたちは、夏期講習や特訓で朝から晩までスケジュールがぎっしり。私も例にもれず、「この夏を制する者が受験を制す」という言葉を何度も耳にしました。

しかし、実際の我が家の夏休みは、世間のイメージとは少し違います。
塾からの宿題や課題はもちろんありますが、意外とリラックスしている時間も多く、子どもは夏を楽しんでいるように見えるのです。


塾の先生の意外な言葉

先日、塾の先生と面談をした際に、こんなことを言われました。

「登塾日には十分な量の勉強をしているので、塾が休みの日は基本的に何もやらなくてもいいですよ。」

正直、耳を疑いました。
というのも、世の中の受験生は塾がない日も朝から晩まで勉強漬け、という印象が強かったからです。
“何もしなくていい”なんて言葉は、この時期の受験生にはあり得ないと思っていました。

でも、先生の話を聞くと納得です。
夏期講習の日は、朝から夕方までぎっしり授業と演習。さらに宿題や復習までやっているため、子どもの集中力と体力はかなり消耗しています。
休みの日まで無理に詰め込むより、一度頭をリセットして次に備えた方が良い、ということなのです。


我が家の計画と現実

「塾が休みの日は、完全オフにしてもいい」
そう聞いて、私の頭に浮かんだのは“夏休みらしいお出かけ”です。

  • 家族でプールへ行く
  • 遠出して遊園地や水族館へ行く
  • 朝から外食してのんびり過ごす

せっかく週に2日ほど完全オフの日があるのだから、夏休みらしい思い出を作ってあげたい、というのが親心です。

しかし現実は少し違いました。
確かに休みの日は塾からの宿題はありませんが、予習だけは少しやっておかないと次回の授業についていけないのです。
そのため、朝から丸一日出かけるのは難しく、午前中は家で勉強してから午後に外出する…というパターンが多くなりました。


好きなことを思い切りやらせる日

それでも、週に2日の休みは“子どもの好きなことを優先する日”と決めています。
午前中の予習を終えたら、午後は完全に自由時間。

例えば——

  • 外食
     ラーメン屋さんや回転寿司、子どものリクエストを聞いて昼食を食べに行く。外食はそれだけで特別感があります。
  • 友達を家に招く
     夏休み中は時間の融通がきくので、友達を家に呼んでゲーム大会。大声で笑ったり、お菓子を食べながらワイワイ盛り上がる姿は、本当に楽しそうです。
  • 家族でお出かけ
     近場のショッピングモールや映画館へ。行き帰りの車の中でも会話が弾みます。

こうした時間は、受験勉強のプレッシャーから解放される貴重なリフレッシュタイムです。


世の中の受験生とのギャップ

SNSや他の保護者のブログを見ると、受験生の夏休みはとにかくハードです。
朝から晩まで自習室にこもっている子もいれば、家庭で10時間勉強している子もいる。

そうした情報を目にするたびに、正直「うちの子は大丈夫なのか?」という不安がよぎります。
我が家の夏休みは、塾の日以外はかなり自由度が高く、周囲と比べると楽そうに見えるかもしれません。


メンタル面の安定は100点

ただ、私が一つだけ胸を張って言えるのは、子どものメンタルは夏休み中ずっと安定しているということです。
受験勉強は長期戦です。夏の段階で精神的に疲れ果ててしまうと、秋から冬にかけての追い込みが難しくなります。

我が家の子どもは今のところ、授業も宿題も嫌がらず、むしろ塾のある日を楽しみにしている節さえあります。
これは、休みの日にしっかり遊んでリフレッシュできているからこそだと思います。


「楽している」ではなく「バランスを取っている」

周りから見れば「楽そう」に見えるかもしれませんが、実際は塾のある日でしっかり勉強を積み重ねています。
そして、休みの日に全力で遊ぶことで、次の塾の日にまた集中できる。このサイクルが、結果的には効率的な学習につながっているのではないかと感じます。


まとめ

小学6年生の夏休みは、勉強だけに偏らず、適度な息抜きも必要です。
我が家では塾の先生のアドバイスを受け、週に2日ある休みの日は子どもの「好きなこと」を優先する時間にしています。
外食や友達との時間、家族でのお出かけ——そんな何気ない日常の中に、子どもはしっかり夏を感じているようです。

世の中の受験生のようにストイックに勉強しているわけではないかもしれません。
でも、メンタルが安定して笑顔で夏を過ごせていることは、きっと受験本番に向けてもプラスになるはずです。

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