■ 誕生日プレゼントに選んだのは「人生ゲーム」
わが家の子どもが小学生になり、「そろそろ少し難しいボードゲームも楽しめるかな?」と思っていたある日。
ちょうど誕生日が近かったこともあり、プレゼントとして選んだのが、昔ながらの定番「人生ゲーム」でした。
「懐かしい」「私たちも子どもの頃よくやったよね」と、夫婦で盛り上がりながら買ったのですが、
いざ家族で遊んでみると――
これ、ただのすごろくじゃない!知育としてめちゃくちゃ優秀じゃない?
そんな発見があり、それ以来、毎週末の定番遊びとして定着することに。
この記事では、実際に遊んでみてわかった、人生ゲームのすごさ・知育効果・家族で本気で楽しめる理由をお伝えします。
■ お金の計算が「遊びながら」自然に身につく
人生ゲームでは、給料をもらったり、家を買ったり、株を購入したりと、マスごとにさまざまなお金の出入りがあります。
- 給料日で5万ドルを受け取る
- 家を購入して8万ドル支払う
- ギャンブルやイベントで突然出費 or 臨時収入
- 株を買って、後に大儲け or 紙くずに
こんな感じで、現実に近い金銭感覚を、ゲームの中で体験できるのが魅力です。
子どもは最初こそ戸惑っていましたが、数回プレイするうちに
「今、あと◯万ドルしかないから、この家は見送ろう」
「ギャンブルマス、行く?やめとく?」
など、状況を見て自分で判断するようになってきました。
■ 両替・お釣り・数の変換に強くなる
人生ゲームでは、高額紙幣・中額紙幣・少額紙幣が混ざって使われます。
たとえば2万5千ドルの支払いに対して、5万ドル札しかない場合には、
「これで払うから、お釣りちょうだい」
といったやりとりが自然と生まれます。
さらに、札が多すぎると「両替して1万ドル札にまとめよう」など、自分でお金の種類を管理しようとする意識も育ちます。
これは、ただの筆算では身につかない、“実用的な引き算”や“数の柔軟な操作”の体験。
計算力だけでなく、数を扱う感覚や段取り力が身につく実感があります。
■ 株やギャンブルで「リスクとリターン」を学ぶ
人生ゲームの後半になると、「株」や「ギャンブル」といった、より大人っぽい要素が出てきます。
- 株を購入すれば、後で価値が変動してプラスにもマイナスにもなる
- ギャンブルで一発大金を手に入れることも、逆に失うこともある
このような要素を通じて、子どもは自然と
「今、株に手を出すべき?やめておいたほうがいい?」
「ギャンブルはリスクあるけど、今の流れなら挑戦してみる?」
と、リスクとリターンのバランスを自分で判断する力を養っていきます。
これは机の上の勉強ではなかなか得られない、リアルな“考える力”のトレーニングです。
■ 攻略法を考えるようになり、思考力が育つ
何度かプレイして慣れてくると、ただサイコロ(ルーレット)を回すだけでは勝てないことに気づきます。
- 給料の高い職業はどれか?
- 家は買うべき?それとも貯金優先?
- 他のプレイヤーより有利に進むには?
といったように、戦略的な思考が要求されるようになります。
また、運だけでなく選択肢(ルート選び、買い物、保険加入など)によって結果が変わるため、「自分で決めること」の重要性も学べます。
■ 銀行係で爆伸びする計算力と責任感
子どもが人生ゲームに慣れてくると、「銀行係やってみたい!」と名乗り出るように。
銀行係とは、給料の支払い・両替・お釣り・イベント時の配布など、お金に関するすべての処理を担当する役割です。
この役割を担うことで、子どもは
- 数の管理
- 計算の正確さ
- プレイヤーへの気配り
- 自分の行動がゲーム全体に影響するという責任感
……など、実社会でも重要なスキルを遊びの中で経験していきます。
■ 大人も本気で楽しめるから、毎週末何回もプレイ!
「誕生日プレゼントにして正解だったね〜」なんて言っていた親の私たちも、
気づけば子ども以上に人生ゲームに本気になっていました。
特に株やギャンブル、ルート分岐のタイミングなどは、大人の戦略も問われます。
年齢差があっても平等に戦えるのが、このゲームの面白さ。
結果的に、我が家では週末に何度も人生ゲームをプレイするのが恒例になりました。
1日に2〜3回遊ぶこともありますが、不思議と飽きません。
■ まとめ:人生ゲームは知育・家族時間・楽しさ、全部入り!
誕生日プレゼントとして購入した人生ゲームは、思っていた以上に価値あるものでした。
- 計算力(加減算、両替、金種の理解)
- 判断力(株やギャンブル、資産運用)
- 思考力(戦略立て、ルート選び)
- 社会性(順番、他人との関わり)
- 家族時間の充実(全員で本気になれる)
こうした要素がギュッと詰まっていて、「遊びのふりをして学びが詰まっている」まさに最強の家庭学習ツールだと感じています。
もし、まだお子さんが人生ゲームを体験していないなら、誕生日や特別な日のプレゼントとして、ぜひ検討してみてください。
遊びながら、考える力・計算する力・選択する力が、しっかりと育っていくはずです。
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