今回は、「子どもが親の言うことを聞く家庭の共通点」について、我が家の実例をお話しします。
「言うことを聞かせたい」ではなく、
「信頼される親になること」が大切だと、子どもを育てていて実感しています。
親の言うことを聞く=親を信頼しているから
子どもが親の言うことを素直に聞いてくれるのは、
親の言葉を信頼しているからです。
当たり前のようですが、
実際に親が「適当な返事」をしたり、
「忙しいから後で」と言ってはぐらかしたりすることって、
日常に意外と多くありませんか?
我が家では、
子どもが小さいころから、質問や相談には必ず真剣に答えるようにしています。
例えば、忙しい時でも、
「今は手が離せないから後でいい?」と言っても、
そのままにするのではなく、必ず後で向き合って答えます。
これが積み重なることで、
子どもは「親は自分のことをちゃんと考えてくれる」と思ってくれます。
ダメな時は理由をつけて説明する
子どものやりたいことに対して、
頭ごなしに「ダメ!」と言ったことはほとんどありません。
「ダメ」と言う時には必ず理由を話します。
例えば、我が家の息子が小学5年生の時、
「友達だけで映画に行きたい」と言いました。
私としては、
「映画ぐらいなら子どもだけでも行けるんじゃないか」と思いましたが、
やはり安全面は気になります。
だから、初めから「ダメ!」ではなく、
「いいよ、でも計画を立てて、行き帰りのルートや時間、誰と行くのかを親に報告して。
それで安全だと判断できたらOKにするから」と伝えました。
子どもの中で「条件付きOK」が当たり前に
この「条件付きOK」が、我が家のポイントです。
何か新しいことに挑戦したいとき、
子どもは自然と「どうしたら親にOKしてもらえるか」を考えます。
これが、
「自分で計画を立てる」
「リスクを想像する」
「他者に説明する」
という、社会で必要な力を自然と身につける訓練になっています。
初めから「できない」と決めつけない
子どものやりたいことを、
「まだ小学生だから無理」と決めつけないようにしています。
もちろん、大人から見れば無理そうなこともありますが、
「じゃあ、どうすればできるか」を一緒に考えるようにしています。
例えば、子どもだけで電車に乗ってターミナル駅の大きな本屋に行きたいと言った時。
小さいころなら一緒に行くしかないですが、
小学生中学年ぐらいからは、
- 時間帯は昼間にする
- 誰と行くのか
- 何時に帰るのか
- 途中で何かあったら連絡できるか
などを確認し、クリアできれば許可してきました。
この「自分で段取りを考えて行動する」という経験が、
子どもの自信になります。
危険は親がしっかり判断する
もちろん、どんなことでもOKにするわけではありません。
「余程危険じゃなければOK」
というのが我が家のルールです。
例えば、夜の公園に行くとか、SNSで知り合った人に会いに行く、
これは絶対NGです。
「なぜ危険か」「どんなリスクがあるか」もきちんと話します。
ここで、親が普段から適当に返事をしていると、
子どもは「親は面倒だから止めてるだけだ」と思ってしまいます。
だからこそ、日頃から真剣に答えておくことが大事です。
失敗も経験として認める
子どもが計画して行動しても、
うまくいかないこともあります。
例えば、友達と遊ぶ計画を立てたけど、
当日になって都合が合わなくなったり、
電車の時間を間違えたり。
そんな時も、怒りません。
「じゃあ、次はどうしたらいいと思う?」と聞くだけ。
失敗しても、親が受け止めてくれるとわかっているから、
子どもはどんどん挑戦できます。
小さな「信頼の積み重ね」が大きな自信になる
こうして、小さなOKと小さな失敗を積み重ねることで、
子どもは「自分で考えて行動できる」という自信を持つようになります。
そして、親の言葉を信じるようになります。
親が「危ないからダメ」と言えば、
「親がそう言うなら本当に危ないんだな」と思える。
これが、親の言うことを素直に聞く土台です。
親自身も「できない」と決めつけない
子どもの可能性を決めるのは、
結局は親の姿勢だと思っています。
「まだ小学生だから無理だろう」
「うちの子には無理だろう」
そう決めつけるのは簡単です。
でも、子どもが「やってみたい!」と思った時に、
それを一度受け止めて、「どうすればできるか?」を一緒に考える。
それが、親としての大事な役目だと思います。
まとめ|子どもに信頼される親になるために
我が家では、
✅ 子どもの相談は適当に流さず、必ず真剣に向き合う
✅ ダメな時は理由を説明する
✅ 初めから無理と決めつけない
✅ 条件付きでOKを出すことで、子どもに考えさせる
✅ 失敗しても怒らない
✅ 危険は大人がしっかり線引きをする
この繰り返しで、親子の信頼関係を築いてきました。
親の言葉を信じる子どもに育つ
「親の言うことを聞かせたい!」ではなく、
「親の言葉を信じてくれる子どもに育つ」
これが、最終的に子どもの自主性や判断力につながり、
中学受験のような大きな壁にも立ち向かえる力になります。
おわりに|親の姿勢を見せ続けよう
子どもは親の背中を見ています。
小さい頃の小さな質問にどう向き合ったかが、
将来の大きな信頼に変わる。
これからも、「できない」と決めつけず、
「どうしたらできるか」を一緒に考えていきたいです。
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