「男子の中学受験は不利?算数偏重クラス分けと国語力の壁、親が知っておくべき戦略とは」

中学受験

「男子が中学受験で不利と言われる理由は?算数・理科の強みと国語の弱み、募集要項の男女混合化など最新事情を交え、親が知っておくべき受験戦略を解説します。」

■わが子が通う塾のクラス分け基準

中学受験を目指しているわが子が通う塾では、クラス分けの基準として
「算数の偏差値」を最重要視しているそうです。

親としても、「やっぱり算数か」と納得感はあります。


塾の先生曰く、
算数の成績が良ければ、
おのずと理科の成績も伸びやすい。

理科は計算問題も多いですし、
グラフや表の読み取り、割合、比など
算数の力がそのまま土台になるからです。


逆に社会は暗記中心なので、
極論を言えば後から追い込みも可能。

問題はやはり国語だそうです。


■算数が得意な子は説明文が得意?

塾の先生から興味深い話を聞きました。

算数が得意な子は、国語の中でも説明文は得意な傾向があるそうです。

なぜなら、説明文は論理的な構造がはっきりしていて
「この部分が言いたいことだ」
「この言葉が言い換えになっている」
といった論理の筋道を追う力が必要です。


算数の思考力と共通する部分が多いので、
算数脳が育っている子には強みになります。


■男子に立ちはだかる「小説文」という壁

ところが、中学受験の国語では、
説明文だけでなく小説文も必ず出ます。

この小説文が、男子にとって大きな壁になると言われています。


小説文の読解では、登場人物の気持ちの変化、
心情の揺れ動き、背景を想像する力が問われます。


ここには論理だけでは説明しきれない
「共感性」や「感情の機微」が必要です。


小さい子の成長を見ていても、
同じ学年でも「人の気持ちを読み取るのが得意な子」と
そうでない子がいます。


これは、1歳で歩ける子もいれば
歩けない子もいるのと同じで、
発達の個人差がとても大きい分野です。


■小説文は女子が得意?男の子の不利ポイント

一般的に、小説文は女子の方が得意とされています。

理由は色々ありますが、
一つは脳の発達の早さの違い。

もう一つは、女の子は共感を重視した会話が多く、
感情のやり取りを幼い頃から自然と身につけているからだそうです。


だからといって男子が劣っているわけではありません。

単に「成長のタイミングが違う」だけです。


「小説文が苦手だな」と感じても、
思春期を迎えて人間関係が複雑化すると、
あるタイミングで一気に読めるようになる子も多いそうです。


だから塾の先生も
「男子は説明文で点を稼いで、小説文は人間力の成長を待つしかない部分もある」と
話していました。


■「中学受験で不利でも、高校受験で花開く子も多い」

面白い話を聞きました。

中学受験では小説文が苦手で苦労した男子が、
高校受験の頃には国語力が一気に伸びて逆転するケースは珍しくないそうです。


中学受験は小学生の知識や発達段階に合わせて設計されています。

だから、精神的な成長が遅めの男子には、
どうしても不利な場面が出てくるのは避けられない。


でも、高校受験や大学受験の頃には、
男子の「大器晩成型」が発揮される子も多い。


我が家も、そう信じて算数と理科で点を稼ぎつつ、
国語は「できる範囲で頑張ろう」というスタンスです。


■近年の男女別募集廃止の影響

さらに、ここ数年の中学受験のトレンドとして
「男女別の募集をやめる学校が増えている」のもポイントです。


背景には、LGBTQへの配慮や多様性の尊重があります。

これは社会的にはとても良い流れです。


ただ、募集枠が統合されると
どうしても女子が有利になりやすい面があります。


例えば、うちの子が志望している学校も
最近から男女別募集をやめ、男女共通枠+面接を導入しました。


結果、女子の合格率が高くなり、
去年は合格者の6割が女子だったとか。


男子には厳しい話ですが、
ここを嘆いても仕方ありません。


■面接があると女子が有利?

これは一部の塾の先生の持論ですが、
面接がある学校は女子が有利だと言われています。


理由は、女子の方が落ち着いて
自分の考えを文章化したり、
人前で話す力が育っている場合が多いからです。


もちろん、男子でも話が上手な子はいます。

でも、相対的には女子のほうが安心して見ていられる先生も多いそうです。


なので、男子は「面接練習」もしっかり計画しておくのが大切です。


■逆に男子が有利な学校もある

逆に有名なのが慶応中です。

慶応は、男子の合格偏差値が女子より低めに設定されていることが多いです。


これは、男子の募集枠が大きく、女子の枠が少ないという事情もありますが、
「男子は大器晩成だから、ちょっと下駄を履かせてあげているのでは?」
と噂する人もいます。


実際のところは定かではありませんが、
学校ごとに募集の戦略はかなり違います。


■親にできるのは「戦略を立てる」こと

結局のところ、親にできるのは
「我が子の強みと弱みを見極める」ことだと思います。


  • 算数と理科を伸ばすのは最優先
  • 国語は説明文で稼ぐ
  • 小説文は無理せず「人間力の成長を待つ」
  • 面接対策をきちんとやる
  • 募集枠の男女差を把握する
  • 学校ごとの出題傾向を調べる

ここを踏まえて、塾任せにしすぎず
家庭でできることを淡々と積み重ねるしかありません。


■最後に|男子は大器晩成を信じよう

我が家の場合も、息子の国語力については
親として「正直、女子と比べると不利だな」と感じることは多いです。


でも、説明文は得意だし、算数は好き。

理科も算数とセットで伸びている。


小説文が読めるようになるのは、
人としての心の深みが増してきたとき。

そこまでじっくり待とうじゃないか、というのが我が家の方針です。


中学受験に100%の成功はありません。

むしろ、この過程で身につけた学習習慣や思考力、
物事に向き合う姿勢こそが財産です。


男子は大器晩成です。

焦らず、でも算数と理科は徹底的に鍛える。

それが、我が家の受験戦略です。


■まとめ|男子の中学受験を応援しよう

最近の中学受験は、性別による偏差値の差や募集枠の変化など
昔とは全く違う戦略が必要です。


我が子の得意を活かして、
苦手を必要以上に悲観せず、
親子で「どう乗り越えるか?」を考える。


中学受験でうまくいかなくても、
成長のタイミングが合えば高校受験で花開く。

それくらいの心の余裕で
男子の中学受験を応援していきたいです。


【おわりに】

どこかで同じように悩んでいる
男子のお父さん・お母さんの参考になれば幸いです。

我が家も全力で伴走していきます。

一緒にがんばりましょう!

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