お盆休みは、我が家にとって特別な意味を持つ期間です。普段の学校生活や塾のスケジュールから少し解放され、家族で過ごす時間も確保できる大切な時期。しかし、受験を控えた小学生にとっては、のんびり過ごすだけではもったいない期間でもあります。
今年のお盆休み、我が家では「学校の宿題をメインに進める」という方針を立てました。塾の夏期講習で進んだカリキュラムや復習も大事ですが、まずは提出期限のある宿題をしっかり終わらせることを優先することにしたのです。とはいえ、親としては「塾の勉強もやってほしい」という気持ちがあるのが正直なところ。
他の家庭の勉強時間と比べてしまう葛藤
中学受験関連のブログやSNSを見ていると、同じ学年の受験生が「お盆休みは1日8時間勉強」「10時間勉強なんて当たり前」という投稿をしているのを目にします。正直なところ、その数字を見ただけで焦ります。
「うちの子もそれくらいやらなきゃ遅れるんじゃないか」
「今のままで間に合うんだろうか」
そんな不安が心の奥からじわっと湧いてくるのです。しかし、我が家の子どもはどう頑張っても長時間机に向かい続けるタイプではありません。過去の経験からも、長時間勉強を強行すると後半は集中力が切れ、かえって効率が悪くなることが分かっています。
そこで、今年は思い切って割り切ることにしました。お盆休みだからといって、特別に勉強時間を増やすのではなく、普段の休日と同じように「午前中だけ勉強」というルールを守ることに。午後は自由時間とし、友達と遊んだり家族で出かけたりして、気分を切り替えられるようにしています。
午前中勉強のメリット
午前中だけの勉強にするメリットは、集中力の質を保てることです。朝はまだ脳がフレッシュで、体力も十分残っている状態。その時間帯に学校の宿題を片付け、残った時間で塾の課題や復習をやる方が、ダラダラと午後まで机に向かうよりもはるかに効果的です。
我が家のスケジュールはこんな感じです。
- 朝8時〜9時半:学校の宿題(国語や算数のドリル、作文など)
- 9時半〜10時:軽く休憩(おやつや外の空気を吸う時間)
- 10時〜12時:塾の復習や苦手分野の問題演習
このように、午前中2時間半から3時間程度で勉強を終え、午後は完全に自由時間としています。
本人の危機感と自主性
親としては「もっとやった方がいいんじゃないか」という思いが常につきまといます。しかし、やらされているだけの勉強は長続きしません。受験は長丁場です。本人が「このままじゃマズい」と危機感を持たない限り、本当の意味での学習意欲は芽生えません。
そのため、我が家では勉強時間を無理に増やすよりも、勉強の中身と質を重視する方向にシフトしています。本人が自分で勉強計画を立てる練習も、夏休みの大切な課題のひとつです。宿題を終わらせる順番や、塾の課題でどこを優先するかを子ども自身に決めさせ、終わったら親がチェックするようにしています。
お盆休み後半の見直し
お盆休みが半分終わったところで、一度計画の見直しを行います。進捗が思ったより遅れている場合は、午後の一部を使って取り返すこともあります。逆に順調に進んでいれば、その分家族で出かける時間を増やすことも。
この柔軟さが、子どもにとっても親にとってもストレスを減らすポイントだと感じています。毎日ガチガチに時間を決めて詰め込むより、調整の余地を残しておくことで、お盆休み全体を前向きに過ごせるのです。
まとめ
お盆休みは、受験勉強と学校の宿題の両立に悩む時期ですが、我が家は「午前中だけ勉強」というシンプルなルールで乗り切ることにしました。他の家庭と比べて勉強時間は短いかもしれません。しかし、集中してやれば3時間でも十分な成果は出せると信じています。
受験はマラソンのようなもの。途中で息切れしてしまわないよう、休む時はしっかり休み、走る時は全力で走る。そのリズムをお盆休みのうちに作ることが、秋以降の追い込みに必ずつながるはずです。
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