【親子で学ぶ選挙】参議院選挙に子どもを連れて行ったら得られた学びと気づき

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こんにちは。
今回は我が家の 「選挙×親子の学び」 についてお話します。

先日行われた参議院議員選挙、皆さんは投票に行かれましたか?
そして、そのときお子さんは一緒でしたか?

実は投票所には「同伴できる人の年齢制限」があり、
基本的には 18歳未満 であれば一緒に入れます。
(公職選挙法上では未成年の同伴はOKとされています。)


◆ 子どもを投票所に連れていく意味

今回、我が家は小学生の息子を連れて投票に行きました。
なぜわざわざ連れて行ったか。

最大の理由は、公民で習っている選挙の仕組みをリアルに見せたかったから です。

教科書や学校の授業だけでは、
選挙の仕組みは「誰かが大人になったらやるもの」という遠い存在で終わりがちです。

でも実際に投票所に行って、投票用紙を受け取り、
候補者名を書くところを(もちろん書くのを見せるわけではなく)
その場の空気として感じてもらう。

これだけでも大きな体験です。


◆ 投票所での子どもの反応

投票所に一歩足を踏み入れると、
いつもの学校とは全く違う、ピリッとした雰囲気に驚いていました。土足で体育館に入れることも(笑)

「なんでこんなに静かで、真剣な人ばっかりなの?」と聞かれました。

それも含めて、選挙とは何かを伝えるいい機会です。

「投票所は、国のリーダーを選ぶ大事な場所だから、
みんな静かに真剣に考えているんだよ」と。


◆ 参議院と衆議院の違いも学べた

今回の参議院議員選挙にあわせて、
家では「そもそも参議院と衆議院って何が違うのか?」を一緒に勉強しました。

「任期の長さが違う」
「衆議院は解散があるけど参議院はない」
「定数の決め方や選び方が違う」など。

学校の社会の授業で出てくる内容ですが、
実物の選挙を目の前にして学ぶと、理解の深さが全く違います。


◆ 比例代表制と小選挙区制、ドント方式まで

今回の投票用紙には選挙区と比例代表の2枚がありました。

息子は「どうやって2枚あるの?」と興味津々。

そこで比例代表制の仕組みや、
ドント方式という割り当て方の話を簡単にしました。

「たくさん票を取った政党に多くの議席が割り当てられるんだよ」
「でも、1票の格差がないように数式で分けるんだよ」と。

教科書だけでは数字の羅列に感じる仕組みも、
実際の投票で「自分が書く1票」がどう議席になるのかを感じられます。


◆ 候補者をどう選ぶ?親子で議論

子どもと一緒に新聞を広げて、
候補者の政策や政党の考え方を一緒に確認しました。

正直、小学生には難しい内容も多いです。

でも「自分たちの地域の道路や学校がどうなるか」など、
身近な話に落とし込むと、子どもも興味を持ちます。

「この人が当選したら何が変わるんだろう?」
「こっちの政党の人は違うことを言ってるけど、どっちがいいんだろう?」

小さな疑問から親子で議論しました。


◆ 「誰に入れたか」は言わないという作法

今回、子どもにはもう一つ大事なことを伝えました。

それは「投票で誰を選んだかは簡単に人に言わない」ということです。

選挙には色々な考えの人がいて、
みんなが自分の考えを持っています。

「〇〇さんに入れた!」と軽く言ったことで、
友達や近所の人と気まずくなることもあります。

だからこそ「自分が誰を応援しているかは大切にしまっておく」という作法を、
小さいうちから伝えるのは大切だと思いました。


◆ 選挙は大人だけのものじゃない

大人になってからいきなり
「投票しなさい」と言われても、
仕組みも空気感も分からなければハードルが高いものです。

でも、小さい頃から親と一緒に選挙に行くことで、
「選挙は身近なもの」
「自分の意見を社会に届ける大切な行動」という感覚が自然と身につくはずです。


◆ 親ができることは一緒に考えること

今回の選挙体験を通して改めて思ったのは、
子どもにとっての一番の教材は「親と一緒に考える時間」だということです。

選挙だけでなく、ニュースや社会の出来事、
学校で習ったことも含めて「親子で話す」。

これは学校ではできません。


◆ 時事問題への強さはこうやって作られる

中学受験では、時事問題が頻出です。

でも、テキストを丸暗記するだけでは解けない問題も多いです。

なぜなら、ニュースの背景や理由を理解していないと、
単なる暗記で終わってしまうからです。

今回の選挙のように「なぜ比例代表があるのか」
「衆議院と参議院がある意味」
「一票の格差がなぜ問題になるのか」

親子で一度でも議論したことがあれば、
頭に残るし、記述問題でも自分の言葉で書けるようになります。


◆ 学校の授業を超える家庭の教育

「選挙は学校で習うから大丈夫」と思っている方も多いと思います。

でも、実物に触れられるのは家庭の役割です。

学校では仕組みを教えてくれますが、
実際に投票所に連れて行けるのは親だけです。

そして、その体験が何倍にも知識を深めます。


◆ 小学生でもできる社会勉強の一歩

今回の参議院議員選挙で、息子は選挙速報見なきゃ。

与党や野党の仕組みや勝敗ラインをテレビで見て興奮していました。

自分の地域の議員さんも少しは分かったらしく「あ、この人卒業式に来てたよ」と言っていました。

選挙という仕組みを自分ごととして感じると、
社会が身近になるようです。


◆ 親が「教える」のではなく「一緒に学ぶ」

投票所に行くとき、私は息子に
「教えてあげる」というスタンスではなく、
一緒に学ぶ姿勢で行きました。

大人だって分からないことは多いです。

「ドント方式ってどういう計算なんだろう?」と
ネットで一緒に調べる。

「この候補者って昔は何してた人なんだろう?」と
新聞を一緒に読む。

こういう小さな積み重ねが、
社会を学ぶ力をつけていくと信じています。


◆ まとめ:選挙は最高の社会教材

選挙は大人の権利であり義務ですが、
子どもにとっても最高の教材です。

一度連れて行くだけでも、
公民の授業では得られないリアルな学びが得られます。


【親子選挙教育のポイントまとめ】

✅ 投票所は18歳未満の子どもなら同伴OK
✅ 仕組みを親子で一緒に確認
✅ 候補者選びを一緒に議論
✅ 誰に入れたかは言わない作法を教える
✅ 親が一緒に調べて学ぶ
✅ 社会は遠い世界ではなく、自分につながる世界だと感じさせる


◆ 我が家の結論

我が家ではこれからも、選挙があれば必ず子どもを連れていきます。

選挙だけでなく、ニュースも新聞も、
家庭で「一緒に話す時間」が一番の勉強です。

将来、子どもが自分で一票を投じるとき、
「親と一緒に投票所に行ったな」と思い出してくれれば、
それだけで十分だと思っています。

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