【親子の距離がぐっと縮まる】子どもの好きなゲームやYouTubeを一緒に見てみるという習慣

遊び

中学受験を目指して日々勉強に取り組んでいる子どもたち。

親としては、「成績を上げてあげたい」「志望校に合格させたい」という思いがどうしても先行してしまいます。
その結果、つい「遊びすぎでは?」「ゲームばかり見てない?」と口を出してしまうこともあるのではないでしょうか。

私も以前はそうでした。

でもあるとき、ふと気づいたのです。
「子どもが今、何にハマっているのか、親はどこまで理解しているだろうか」と。

そこで試してみたのが、

「子どもが好きなゲームやYouTubeを、一緒に見てみる」

ということでした。

最初はただの好奇心でしたが、結果として、親子の信頼関係が驚くほど深まり、学習への良い影響も感じられるようになったのです。


■ 「共通の話題」ができると親子の距離は縮まる

子どもが夢中になっているゲームや動画。

  • 親から見るとくだらなく見えるかもしれない
  • 学びに直接つながるとは思えない
  • 「またこれ見てるのか」と言いたくなる

でも、実際に一緒に見てみると、想像以上に奥が深い世界だったりします。

例えば、我が家では「マインクラフト」や「スプラトゥーン」などのゲーム実況を子どもが好んで見ていました。

最初は「ただの暇つぶしじゃないか?」と思っていた私ですが、いざ一緒に見てみると、

  • 登場人物の動きにリアルタイムで戦略を立てていたり
  • 配信者の話し方が面白く、論理的だったり
  • 画面内の動きにすばやく反応していたり

と、子どもなりに「考えながら見ている」ことがわかってきたのです。

そして何より、「一緒に見て笑う」という時間が、とても貴重だったことに気づきました。


■ 子どもは「自分の世界を理解してくれる親」に心を開く

子どもが親に話しかけるとき、
それがどんな話題であっても、「聞いてもらいたい」「わかってほしい」という気持ちがあります。

でも、

  • 「それって勉強に関係あるの?」
  • 「そんなことより宿題は?」
  • 「またくだらない動画見てるの?」

こんな言葉を返してしまうと、子どもは次第に心を閉ざしていきます。

一方で、

「その動画、どこが面白いの?」
「このキャラ強いの?」
「この実況の人、声いいね」

寄り添う言葉をかけるだけで、子どもの表情がぱっと明るくなるのです。

我が家の息子も、「一緒に見る?」と聞くととても嬉しそうに画面を見せてきます。
「ねえ、ここのシーン見て!」「これめっちゃおもしろいよ」と、どんどん話してくれるようになりました。

親子の会話が、“勉強”以外のところでも弾むようになったことが、結果的に学習のアドバイスもしやすくなった要因だと感じています。


■ 親が“受け入れる”と、子どもは“聞き入れる”

これは本当に実感していることなのですが、
親が子どもの世界を一度受け入れてあげると、
子どもは親の言葉を素直に受け止めてくれるようになります。

以前は、「宿題やった?」「復習した?」と声をかけても、
「今やろうとしてたのに」「今ちょっと休憩中」と、反発されることも多かったのですが、

一緒にゲーム動画を見たり、推しの実況者について話をするようになってからは、

  • 「じゃあこのあとやるね」
  • 「今日は何時から勉強するよ」

と、自分から切り替えを意識するようになったのです。

これは、親が一方的に管理者になるのではなく、“仲間”になった瞬間だったのかもしれません。


■ 子どもの「好き」を知ることで、将来の可能性も広がる

一見、ただの遊びのように思えるゲームやYouTube。
でも、その中には

  • 映像編集
  • 配信の企画構成
  • リアルタイムでの判断力
  • コメント対応という対話スキル

など、将来につながる可能性がたくさん詰まっています。

親が「これは将来につながらない」と決めつけるのではなく、
「もしかしたらこの子はこういう世界に向いているかも」と視点を変えてみると、
子どもの強みや興味が見えてくる瞬間があります。

「ゲーム好き」=「怠け者」ではありません。

むしろ、自分の好きなことを語れるというのは強みですし、
それを“肯定される経験”は、子どもにとって大きな自信になります。


■ 一緒に見るときの注意点

もちろん、なんでもかんでも無制限に一緒に見るのが良いわけではありません。
以下のような点には注意しています:

1. 時間は決める

「15分だけ一緒に見よう」「1動画だけね」とルールを決めて見ます。
それが終わったら、あとは自由時間や勉強へ移行。

2. 興味を示すが、口出しはしない

「これはこうした方がいいよ」など、プレイヤー目線で批評すると、子どもは白けます。
あくまで「へえ、そうなんだ」「なるほど」と聞き役・驚き役に徹するのがコツ。

3. 好奇心で見る

「勉強のごほうびだから見せてあげる」という態度ではなく、
「お父さん(お母さん)もちょっと見てみたいな〜」くらいの自然な入り方を心がけると、子どもも安心して見せてくれます。


■ 親が“面白がる姿”を見せることの意味

私自身、もともと謎解きや読書、算数の問題を解くのが好きです。
それを「勉強」として捉えるのではなく、“面白がっている大人”の姿を見せることが、子どもにとって大きな影響力があると思っています。

同じように、子どもの好きなことを「面白がってみせる親」も、
子どもにとっては最高の“仲間”であり、安心できる存在になります。


■ 最後に:子どもの世界を知ろうとする姿勢が、関係性を変える

子どもと一緒にゲームを見て笑った。
動画を見ながら「この人の面白いね。何人組なの?」と質問してみたら、子どもは面白がっていろいろ説明してくれます。

そんな些細な日常が、
受験勉強という非日常の中で、親子の心の距離をぐっと近づけてくれたと感じています。

親だからといって、すべてを上から教える必要はありません。
子どもの世界に「入れてもらう」気持ちで関わってみる。
そこにこそ、学習管理や受験サポートの“土台”があるのではないでしょうか。

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