【親の背中は見られている】父親の“好き”が、子どもの“好き”になる話

生活

子育てをしていると、「どうしたら子どもに○○を好きになってもらえるだろう?」と考えることがよくあります。

勉強、読書、習い事、スポーツ——
どれも「できるようになってほしい」「好きになってくれたらいいな」と思うものばかりです。

でも最近、私は一つ気づいたことがあります。

それは、「子どもに好きになってもらう」のではなく、「親が楽しんでいる姿を見せること」が一番効果的だということです。


■ 父の好きなこと①:謎解きと算数の問題

私自身、昔から「謎解き」や「算数のパズル」のような問題が好きでした。

特に中学受験の問題の中にある、角度の問題や文章題などは、今でもワクワクします。
「これはどうやって解くんだろう?」と、あれこれ考えながら解法を探す時間は、まるで謎解きゲームのよう。

難しい問題を前にして、「わかった!」となるあの瞬間の快感は、何歳になっても変わりません。

実際、我が子が中学受験に向けて勉強している今、子どもが間違えた問題をお酒を飲みながら解きなおすのが私の密かな楽しみになっています。中学受験の問題は知識を試すような問題より発想力を試すような問題が多いです。そんな解き方考え方があったのか。と、感心してしまいます。


■ 「叱る」のではなく、「一緒に楽しむ」

もちろん、子どもが間違えたときに「なんで間違えたんだ!」と叱ることはありません。

解けなかったことを責めるのではなく、「これはどう解くんだろう?」と興味を持って取り組むことが大切だと思っています。

子どもにとって、親が楽しそうに問題を解いている姿を見せることは、何よりも「勉強って面白いんだ」と感じさせる材料になります。

  • 「これはちょっと面白いぞ」
  • 「お父さんが夢中になってる問題、なんか気になる」

そんなふうに、親が楽しんでいる姿が、子どもの興味の種になるのです。


■ 父の好きなこと②:読書と“本屋時間”

もう一つ、私が昔から好きなのが「読書」。

とはいえ、いわゆる文学作品や純文学を読むような“読書家”というよりも、そのとき興味のあるテーマの本を読んで知識を吸収するのが好きなのです。

たとえば、キャンプを始めたばかりの頃はキャンプのハウツー本や道具の特集を読み漁りましたし、最近では投資や副業、教育関係の本など、ジャンルは本当にバラバラ。

でも、それが楽しい。

  • 興味のあることに関連した知識をどんどん入れていく感覚。
  • 本棚を眺めながら「次はこれを読んでみようかな」と考える時間。
  • あの「知らない世界が開いていく」感じが、たまらない。

■ 子どもと一緒に「本屋さんデート」

そんな生活を続けていたら、ある日ふと気づいたことがありました。

子どもも、自然と本屋が好きになっていたのです。

週末、「本屋行くけど行く?」と聞くと、「行く!」と即答。
一緒に書店の棚を見て回り、それぞれ好きなジャンルを探す時間が、親子のちょっとしたデートコースになっています。

お互いに気になった本を手に取りながら、

「これ面白そうじゃない?」
「お父さんはこっちかな」

なんて言い合うその時間が、とても心地いいのです。


■ 親の“楽しんでいる姿”が、子の興味を育てる

私が改めて実感したのは、子どもは親の背中をしっかり見ているということです。

「勉強しなさい」と言うよりも、
「本を読みなさい」と言うよりも、
親自身がそれを楽しんでいる姿を見せることのほうが、何倍も影響力がある。

  • お父さんが本を読んでるから、自分も読んでみようかな。
  • お父さんが楽しそうに問題を解いてるから、ちょっと見てみようかな。

そんな気持ちが、無理なく、自然に子どもの興味を引き出してくれるように思うのです。


■ 遺伝ではなく“伝染”。「好き」はうつる

「親父の好きなことは、子どもに遺伝する」と私は感じています。

とはいえ、それは“遺伝”というより、“伝染”に近いかもしれません。

親が本気で楽しんでいることは、必ず子どもに伝わる。
無理やり押しつける必要はありません。むしろ、押しつけない方が伝わる

親の姿を通して、「好き」が子どもにうつっていくのです。


■ 最後に:楽しむことが最高の教育

「親が楽しんでいる姿を見せることが、最高の教育になる」

これは、私が子育ての中で得たひとつの確信です。

勉強にしても読書にしても、習い事にしても、
押しつけや指導ではなく、一緒に楽しむ姿勢を見せる。

そうすれば、子どもは自然と「楽しむ力」を身につけていくはずです。

そしてそれは、勉強や趣味にとどまらず、人生を前向きに生きていく土台にもなる——
そんなふうに思っています。

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