■ 出産祝いでもらった一冊が、まさかここまで役立つとは
うちでは子どもが生まれたとき、親しい友人から出産祝いとして本をいただきました。
その本のタイトルは――『あたまのいい子を育てる366』。
育児関連の本かな?と思って開いてみると、中身は毎日1話、366日分のお話が収録された読み物集。昔話、詩、伝記、科学の話、道徳的なお話、歴史の豆知識など、ジャンルはとても多彩。
出産祝いとして絵本をもらうことは多いですが、これは幼児期から小学校時代まで長く使える読み聞かせ&音読用教材として、本当に素晴らしい選択だったなあと、今になって心から感謝しています。
■ 幼児期は寝る前の「読み聞かせ」タイムに大活躍
子どもが小さい頃、我が家では毎晩寝る前に読み聞かせの時間をつくっていました。
もちろん市販の絵本も読みましたが、レギュラーメンバーのひとつとして活躍していたのが『あたまのいい子を育てる366』です。
この本の魅力はなんといっても、
- 日付ごとにお話が並んでいるので、迷わず今日のページを読める
- 毎日完結型の短い話なので、寝る前にちょうどいいボリューム
- 大人が読んでも「へえ!」と思える内容ばかりで、親も楽しめる
という点です。
忙しい日でも「今日は何読もう…」と悩まず、その日の日付の話を読むだけでOK。
ジャンルも偏らず、物語も知識系もバランスよく収録されているので、自然といろいろな文章に触れられるのも大きな魅力です。
■ 小学校入学後、“音読の宿題”で思わぬ再登場!
小学校に入ると、うちの子の学校では毎日「音読の宿題」が出るようになりました。
この音読、何を読むかは「自由」で、学校の教科書でも、配られた音読カードでも、家庭にある本でもOK。ただ、教科書やプリントの話はすぐにネタが尽きてしまうんですよね。
そんなときに思い出したのが、『あたまのいい子を育てる366』。
「そういえば、これ毎日1話分あるじゃないか!」
と棚から取り出してみると、小学生にも読み応えのあるちょうどいい内容と長さ。
それ以来、この本が我が家の“音読用定番教材”になりました。
■ 音読にぴったりな理由①:ジャンルの偏りがない
音読教材としてこの本をおすすめしたい理由はたくさんありますが、特に優れていると思うのが「ジャンルの偏りが防げる」という点です。
小学生って、自分の好きなジャンルしか読まなくなりがちなんですよね。
- お姫様の話が好きな子はお姫様ばかり
- 乗り物が好きな子は図鑑や機械系ばかり
- 怪談や冒険話だけに偏ることも
でも『あたまのいい子を育てる366』は日付順に読むことで、自然とバランスよく幅広い話に触れることができます。
- 月日は指定されていて、読み手が自由に選ばない
- 読むことが“習慣”になる仕組みができている
- 絵本や漫画とは違って、文章メインの本格的な読み物が中心
これが、文章力・語彙力・理解力をじわじわ伸ばしてくれるポイントなんです。
■ 音読にぴったりな理由②:音のリズムを楽しめる構成
文章はすべて声に出して読むことを前提に書かれているのが、この本の隠れたすごさ。
短い詩や昔話、会話文が多めで、音のリズムがよく、耳にも心地よい。
読み手の子どもはもちろん、聞いている親も「なんだか気持ちがいいな」と感じる瞬間が多くあります。
特にリズミカルな文章は、国語力だけでなく“言葉のセンス”を育てる訓練にもなっていると思います。
■ 音読にぴったりな理由③:読解力と考える力が自然と育つ
お話の中には、「あれ?これってどういう意味?」「この話の教訓って何?」とちょっと考えさせられる内容も出てきます。
そのたびに、読み終わった後で
「この人、なんでこうしたと思う?」
「これって、どんな気持ちだったのかな?」
といった親子の会話が自然と生まれるのも、この本ならでは。
読解問題のような堅苦しさはなく、読んで→考えて→話すという国語力の王道プロセスを、日常の中で楽しみながら経験できるんです。
■ 小学校中学年以降も使える“音読のバリエーション”として
学年が上がると、音読の宿題もより文章量が増え、内容も難しくなります。
そんなときでも、この『あたまのいい子を育てる366』はちょっとした気分転換や、補助教材としてぴったり。
- 文章が短いので、忙しい日にもサクッと読める
- 読む習慣を継続するための“日替わり教材”として優秀
一冊を通じて「1日1話ずつ進める楽しみ」があるので、自己管理やスケジュール感覚も育ちます。
■ まとめ:『あたまのいい子を育てる366』は、読み聞かせから音読まで長く使える名著!
子どもが生まれてすぐにいただいた『あたまのいい子を育てる366』。
まさか、寝かしつけの読み聞かせから始まり、小学生になっての音読宿題にも大活躍するとは当初は思いませんでした。
- 迷わず今日の話を読める「日付式」
- 多彩なジャンルで読む幅が広がる
- 読解力・表現力・リズム感も育てる
- 親子で話すきっかけになる
- 小学校低学年~高学年まで長く使える
読み聞かせ本としても、音読教材としても、一冊持っておいて損のない名著です。
「音読のネタが尽きた…」というご家庭や、「本を読む習慣をつけさせたい」という親御さんには、自信をもっておすすめします!
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