【キャンプのすすめ】温泉よりキャンプ?子どもが夢中になって育つ最高の家族旅行体験

小学生低学年(1~3年生)

■ 大人は温泉でのんびりしたいけれど…

旅行といえば、「温泉でのんびり」が大人の理想ですよね。

日々の仕事に疲れ、車の運転や家事から解放されて、
ただ美味しいご飯を食べて、いい湯に浸かって…という、あの幸福感。

ですが、小さな子どもにとっては、温泉旅行は案外退屈なもの。
いざ温泉につかって「ふぅ〜」としたい大人のそばで、

「温泉終わったら何するの?」
「どこか行かないの?」
「これから何か面白いことある?」

…というように、どこか物足りなさそうな表情を見せることが多いんです。

子どもにとっては、「何かを体験したい」「動きたい」「探検したい」
――そんなエネルギーの発散が、旅の満足度に直結しているのかもしれません。


■ うちは3歳からキャンプを取り入れました

そんな理由もあって、我が家では子どもが3歳になる頃から、
旅行にキャンプを多く取り入れるようになりました

もちろん最初は不安もありました。

  • テントの設営は大変じゃないか?
  • 子どもが飽きたり、怪我したりしないか?
  • 天候に左右されて、うまく楽しめないかも…

でも、実際にやってみると、子どもがどんどん自然と関わり、成長していく姿を目の当たりにできる、ものすごく“意味のある旅”になっていったのです。


■ 自然と触れ合うことで感性が育つ

キャンプ場には、テレビもゲームもありません。
でもその代わり、五感をフルに使う自然の体験があります。

  • 松ぼっくりを拾って着火剤を作る
  • 川の冷たさにびっくりする
  • 朝の空気の匂いや鳥の鳴き声に耳をすます
  • 焚き火の炎をじっと見つめる

そんな“非日常の環境”の中で、子どもは自然と感性を働かせていきます。

特別な道具や教材は必要ありません。
ただその場にいるだけで、子どもなりにたくさんの「感じる力」を育てているんだと、何度も感じてきました。


■ 火の扱い、道具の使い方…学べることがいっぱい

キャンプといえば、やはり火の体験

焚き火、炭火、ガスバーナー。
火は大人にとっても特別な存在ですが、子どもにとってはもっと神秘的なものです。

初めて火をつけるときの緊張感。
火がついた瞬間の驚きと喜び。
風を読んだり、火力を調整したり、注意深く観察する姿勢。

そして、火に関わることで“危険と隣り合わせの責任”を知る。
「熱いから近づきすぎちゃダメだよ」なんて言葉も、実際の経験を通してこそ響くものです。

さらに、

  • ナイフで食材を切る
  • タープを張るロープを引っ張る
  • ペグ打ちでハンマーを扱う
  • 使った道具を水場で丁寧に洗う

といった活動の中で、道具の使い方や作業の流れを身につけていく姿を見ると、親としても誇らしく感じます。


■ 最初は何もできなかったけど…

とはいえ、もちろん最初からすべてがうまくいくわけではありません。

初めてのキャンプでは、子どもはまだお手伝いもおぼつかず、
何をしていいか分からないままウロウロしていたこともありました。

でも、それでいいんです。

回を重ねるごとに、

  • 自分から「薪拾ってくるよ」と言うようになったり
  • お皿洗いを進んでやるようになったり
  • 焚き火の火加減を自分で見て調整しようとしたり…

少しずつ、でも確実にできることが増えていきました。

そして高学年にもなる頃には、自分から働き、お父さんと一緒に準備から片付けまで一通りこなせる、
“一人前のキャンパー”のような働きぶりを見せてくれるように。

本当に、子どもの成長には驚かされます。


■ キャンプは「親子の共同作業」の宝庫

キャンプは、旅であり、共同生活でもあります。

  • テントを張る
  • ご飯を作る
  • 火をおこす
  • 食器を洗う
  • 朝の片付けを分担する

そうした一つ一つを、家族みんなで協力してやる体験は、
普段の生活ではなかなか味わえない“つながり”を感じさせてくれます。

「これ運ぶの手伝って」
「お父さん、あの紐どうやって結ぶんだっけ?」
「明日はオムライス作りたい!」など、
自然と会話が増え、一緒に“何かを作る喜び”が共有できる。

これは、ホテル宿泊では得られない、キャンプならではの魅力です。


■ お父さんはちょっと大変だけど…それでもやってよかった!

正直な話、キャンプは楽しいだけじゃありません。

  • テントの設営や片付けは重労働
  • 雨が降れば対処も必要
  • 火起こしも最初はうまくいかない
  • 虫や寒さへの対応も地味に大変

特に、お父さんの負担は大きくなりがちです。

でも――それでも、やっぱりキャンプを選んで良かったと思います。

子どもの目がキラキラしていたあの夜の焚き火。
朝早く目覚めて、静かな森を一緒に歩いたあの瞬間。
「またキャンプ行きたい!」と心から言ってくれる笑顔。

それらが、すべての疲れを吹き飛ばしてくれるんです。


■ まとめ:キャンプは「生きる力」を育てる最高の旅

自然に触れること
五感を働かせること
火や道具を扱うこと
親子で協力して生活を作ること
そして、楽しさと大変さを一緒に乗り越えること――

キャンプには、子どもがこれからの人生をたくましく生きていくための、
かけがえのない経験がぎゅっと詰まっています。

お父さんにとってはちょっとハードな旅かもしれませんが、
その分得られるものは計り知れません。

ぜひ、次の家族旅行に「キャンプ」という選択肢を加えてみてください。
きっと、子どもたちの中に一生の思い出と、“自分でできる力”が残るはずです。

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