勉強の間の休憩時間、わが子は速攻YouTube…集中力の切り替えに悩む父親の本音

中学受験

家庭学習を進める中で、避けて通れないのが「休憩時間の過ごし方」です。
教科書や教育書には「休憩中はストレッチや軽い運動をして脳をリフレッシュすると効果的」と書かれていますが、現代っ子のわが子はそんなことはしません。休憩時間と聞いた瞬間、手はスマホかタブレットへ一直線。そう、速攻YouTubeです。

50分ほど勉強したら15分ほど休憩を取るようにしているのですが、休憩開始と同時に動画視聴。さらに休憩が終わったと思っても、なかなか勉強モードに戻らない。トイレや給水、机の上の片付け…結局、実質的な勉強再開は休憩終了から数分後。親としては正直イライラしてしまいます。


勉強の休憩時間、理想と現実

教育理論や受験勉強のノウハウ本には、休憩の重要性が必ず書かれています。

  • 50分勉強+10分休憩が集中力を保つ黄金バランス
  • 休憩中は目を休め、軽く体を動かす
  • 脳をクールダウンして再集中できる環境を整える

確かに理屈はわかりますし、科学的にも正しいと言われています。ですが、小学生や中学生が毎回そんな理想的な休憩を取れるかといえば、現実はそう甘くありません。

わが家の場合、休憩時間の第一声は「YouTube見ていい?」。いや、聞かれる前からすでに再生画面を開いていることもあります。


なぜ休憩時間にYouTubeを見たがるのか?

親としては「せめて目や脳を休めてほしい」と思うのですが、子どもにとってはYouTubeが一番の気分転換。しかも最近の動画は短くて刺激が強く、次々と見たくなる作りになっています。勉強モードから娯楽モードへの切り替えは一瞬ですが、その逆は非常に難しいのです。

特に現代っ子は「スマホ脳」と呼ばれる状態になりやすく、短時間で強い刺激に慣れてしまうため、静かに机に向かう勉強への切り替えが苦手になります。


家庭学習と塾の自習室の大きな違い

この切り替え問題、実は塾の自習室では起きません。自習室ではスマホやタブレットを自由に触れない環境ですし、周りの子が黙々と勉強している空気感があります。強制的に集中できる空間なので、わが子でも長時間勉強が可能です。

だからこそ、休みの日は「なるべく自習室で勉強してほしい」と思うのですが、本人は頑として行きません。理由を聞くと、

  • 「移動が面倒」
  • 「家のほうがリラックスできる」
  • 「自習室だとおやつが食べられない」

…など、完全に快適さ重視の理由です。


家庭学習での休憩管理の工夫

わが家でも、試行錯誤を重ねています。

  1. 休憩時間のYouTubeは1本だけルール
    時間ではなく「動画本数」で制限。1本終わったら必ず再開するようにしています。
  2. 勉強の前にトイレ・給水を済ませる
    再開時の「ちょっと待って」を減らすために、勉強開始前に必ず準備をさせます。
  3. 休憩アラームの活用
    タイマーを使って、休憩終了を明確にします。親が声をかけるより、機械的な通知のほうが切り替えやすい場合があります。
  4. 軽い運動や外の空気を取り入れる
    本来の休憩の目的である脳のリフレッシュを意識させるため、たまに外に出て深呼吸させます。

親のイライラとの付き合い方

正直、親としては「せっかく勉強時間を確保しているのに…」とモヤモヤします。しかし、あまり感情的に注意すると、逆に子どものやる気を削いでしまうこともあります。特に中学受験を控えている場合、親子関係の悪化は学習効率に直結します。

私自身、「自習室ならできるのに、家だとダメなのはなぜ?」と何度も思いましたが、答えは単純で、環境が違うからです。家はリラックスできる反面、誘惑も多く、自分で制御する力が必要になります。


自習室への誘導方法

「自習室行きなさい!」と命令しても、反発されるだけです。そこで、わが家では以下のように誘導を試みています。

  • 友達と一緒に行くきっかけを作る
    「○○くんも行くらしいよ」と伝えると、競争心が働くことがあります。
  • 自習室の日だけ特別なおやつ
    ちょっとしたご褒美を設定すると、行くモチベーションが上がります。
  • 親も一緒に作業をする
    親が自習室近くのカフェで仕事をするなど、同行スタイルにすると行きやすくなります。

「休憩=動画視聴」からの脱却はできるのか?

完全になくすのは難しいと思います。現代の子どもにとって、YouTubeは友達との会話や趣味にもつながる重要なツールです。ただし、制限とメリハリは必要です。

大事なのは、勉強モードへの切り替えをスムーズにする習慣作り。

  • 再開時にすぐ取りかかれるよう準備を整えてから休憩する
  • 「短く見る」ことを当たり前にする
  • 自習室や図書館など、強制的に集中できる環境を取り入れる

この3つを意識するだけでも、休憩明けのダラダラ時間はかなり減ります。


まとめ|休憩時間も学習の一部

勉強の休憩時間は、ただの息抜きではなく、次の勉強を効率よく進めるための大事な時間です。
しかし現実には、YouTubeやスマホゲームなど誘惑が多く、特に家庭学習では親の管理が難しい場面も多いです。

わが家でも、休憩=YouTubeという習慣を完全になくすことはできていませんが、ルール化・環境作り・親の関わり方を工夫することで、少しずつ改善してきています。

理想は、自分で時間を管理し、メリハリをつけて休憩できるようになること。そこにたどり着くまで、親としても根気よく付き合っていこうと思います。

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