「数字を教えたいけど、まだ小さいし、勉強っぽいのは早いかな……」
そんなふうに感じる保護者の方も多いのではないでしょうか。
実は、1歳〜2歳のうちから“数の感覚”を育てることは可能です。
しかも、無理に「教える」必要はありません。遊びの中で、楽しみながら自然と身につけていくのが理想的です。
今回は、わが家で実践してきたサイコロ遊びを通じて、数字や足し算の感覚をどうやって育んできたかをご紹介します。
お父さん目線でのちょっとした工夫も交えながらお伝えします!
■ サイコロ1個で始める「どっちが多い?」ゲーム
サイコロは、とてもシンプルなおもちゃですが、知育アイテムとして非常に優秀です。
まずは、サイコロを1つだけ使って、お父さんと子どもで「どっちが大きな数字が出るか」対決をしてみましょう。
▼ 遊び方は簡単!
- サイコロを1人1回ずつ振る
- 出た数字を声に出して読む
- 数が大きい方が勝ち!
最初は数字が読めなくても構いません。お父さんが「お父さんは“5”、〇〇は“2”、お父さんの勝ちだね!」と声をかけてあげることで、数字と数の大小関係を自然と感じ取れるようになります。
▼ 数字に慣れるには“繰り返し”が大事
この遊びを繰り返していると、子どもは「6が出たら強いんだ」「1は小さいんだな」と、数字に対する“感覚”を少しずつ身につけていきます。
ここで大事なのは、教え込まないこと。
あくまで「ゲームの一環」であり、「勝ち負けを楽しむ中で数に触れる」くらいのスタンスでOKです。
■ サイコロを2個に増やして、足し算の世界へ
1〜6のサイコロに慣れてきたら、次のステップとしてサイコロを2つ使ったゲームにチャレンジします。
ここからが本当に面白いところ。2つのサイコロを使うことで、自然と足し算の概念が身についていきます。
▼ 2個のサイコロ遊びルール
- お父さんと子ども、それぞれ2個のサイコロを振る
- 出た目の合計を数える
- 合計が多い方が勝ち!
例:
お父さんは「3」と「2」で合計5
子どもは「4」と「1」で合計5 → 引き分け!
まだ足し算ができなくても、お父さんが「3と2で5になったね」と言葉にしてあげることで、「合わせていく」感覚が自然と育まれます。
▼ 遊びながら数のパターンに気づく
何度も遊んでいると、「4と2は6」「5と1も6」と、同じ合計になる“組み合わせ”があることに気づき始めます。
これはまさに、**たし算の土台になる「数の構造」**を遊びながら学んでいる状態です。
■ この遊び、何歳からできるの?
わが家では、1歳半ごろからサイコロ1個の遊びをスタートしました。
最初は出た目に反応するだけでしたが、2歳になるころには「お父さんの方が大きい」「自分が勝った」など、ルールも少しずつ理解していきました。
2歳を過ぎたあたりからは、2個のサイコロも取り入れて遊ぶようになり、数の合計を指差して数える様子も見られるように。
もちろん個人差はありますが、数への興味を引き出すきっかけとしては、1歳台からでも十分効果的です。
■ 続けやすくするちょっとしたコツ
● カラフルなサイコロを使う
視覚的に楽しいサイコロは、子どもの関心を引きやすく、手に取りやすくなります。
● 勝ったら一緒に喜ぶ
「お父さんの勝ち!でもすごくいい勝負だったね!」など、ポジティブな声かけをすると、ゲームが盛り上がります。
● 「今いくつ出た?」と毎回確認する
出目を確認すること自体が、“数に触れる練習”になります。無理に数を数えさせる必要はなく、自然な会話の中で繰り返すのがポイント。
■ サイコロは最高の“知育教材”
サイコロは、小さくて安価でどこにでもあるおもちゃですが、工夫次第で知育教材としての力を大いに発揮してくれます。
・数の大小を感じる
・数を合わせる感覚が育つ
・足し算の基礎が自然に身につく
・ゲーム感覚で飽きずに続けられる
・親子のコミュニケーションが深まる
まさにいいことずくめです。
■ おわりに:子どもと一緒に「楽しく学ぶ」を大切に
子育てをしていると、「何か教えなきゃ」「将来のために早くから学ばせなきゃ」と焦ることもありますよね。
でも、小さなうちは、“遊びの中で自然に学ぶ”ことが何より大切だと感じています。
お父さんが一緒にサイコロを振って楽しむ姿は、子どもにとっては何よりの「学びの場」です。
ぜひ、ご家庭でも気軽に取り入れてみてください。
🔍 このブログで伝えたいこと
このブログでは、赤ちゃん期から中学受験を見据えた育児まで、父親目線で実践してきた知育や家庭学習の工夫を発信しています。
今回のような「日常の中の小さな遊び」を通じて、子どもの力を引き出すヒントになれば幸いです。
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