子どもの習い事や勉強だけでなく、我が家では「映画館に行く」という習慣をとても大切にしています。
うちの子は年間で少なくとも5本、多いときは7本以上の映画を観ています。
小学生にしては映画館に足を運ぶ頻度は多い方かもしれません。
映画を観に行くときは、基本的にお母さんかお父さんが付き添いますが、友達どうしで行ったこともあります。
そして、映画館はいつも同じ所なので、ポップコーンを買って、飲み物を選んで、好きな座席を決めて…という流れが、すっかり我が家の小さなルーティンです。
■ 観る映画は子どもが決める
映画を観るとき、何を観るかは基本的に子どもが決めます。
もちろん年齢的に一人では決めきれないこともあるので、親が数本候補を出して、その中から子どもが選ぶことも多いです。
ジャンルは本当に様々で、定番の人気アニメはもちろん、ちょっと泣ける感動作も観ます。
子どもなりに「面白そう!」と思ったものを自分で選ぶので、より真剣にスクリーンに集中します。
これも「自分で決めたから頑張って観る」という小さな自立のきっかけになります。
■ 家で観るより映画館で観る理由
最近はサブスクで家にいながら最新作が観られる便利な時代です。
でも、我が家では映画館で観ることを大切にしています。
映画館だと、途中でスマホを触ったり別の遊びをしたりできません。
暗い中で、大きなスクリーンと音響に囲まれて、物語の世界に集中するしかない。
この「集中して物語を追う」という体験が、実はすごく大切だと思っています。
■ 映画は最高の“国語教材”
映画を観ること自体が、子どもにとっては最高の国語の勉強だと思っています。
国語というと、文章を読んで問題に答えるイメージが強いですが、本質は「誰が何を考えて、どんな出来事があって、どうなったか」を理解する力です。
映画はまさに物語を追いかける練習になります。
主人公がどんな気持ちだったか、なぜあの行動をしたのか。
観終わったあとに「このキャラクターはどう思ったんだろうね?」と子どもと話すことで、自然と心情把握や要約の練習になっています。
■ いつもの映画館だからこそ安心
我が家は映画館もずっと同じところです。
理由は、子どもにとって勝手知ったる場所だから。
どこでポップコーンを買うか、トイレはどこか、座席のどこが見やすいか。
そういった小さなことが分かっているだけで、余計な不安がなくなり、映画に集中できます。
映画館に行くときは「何味のポップコーンにする?」と会話が弾むのも、親子の楽しい時間です。
■ 観終わった後が一番大事
映画を観るだけで終わりにしないのが、我が家のこだわりです。
帰りの車の中やお風呂、ご飯の時間などに「どこが面白かった?」「あの場面どう思った?」と自然に振り返りをします。また、行っていない方の親にアレコレ説明しています。
これが小さな“国語の問題”のようなものです。
文章題を解くよりもずっと楽しく、「こうだったんじゃないかな?」と子どもが自分の言葉で話してくれます。
親は「そうだね、なるほどね」と肯定してあげるだけでOK。
自分の考えを言葉にする練習になります。
■ 映画を通じて親子の距離が近くなる
映画を観ている最中は会話はできませんが、映画館で同じ時間を過ごすことで、親子の思い出はどんどん増えていきます。
家族で共通の話題ができるのも大きなポイントです。
最近は大人向けの作品でも、子どもが興味を持てば一緒に観に行くことがあります。
「お父さん、ここどういう意味?」
「このキャラはどうしてこんなこと言ったの?」
と質問されると、こちらもハッとさせられることが多いです。
大人が一方的に教えるだけではなく、子どもの視点に気付かされることがたくさんあります。
■ お金の使い方の学びもある
映画館に行くと、ついポップコーンやジュースをたくさん買いたくなります。
でも我が家では予算を決めて買うようにしています。
「今日はポップコーンと飲み物だけにしよう」
「この前買ったから今回は無しにしよう」
子どもと一緒にお金の使い方を考えるきっかけにもなります。
■ マナーも自然に身につく
最初は上映中に声を出したり、トイレに行きたくなったりすることもありましたが、今では映画館のルールをしっかり守れるようになりました。
「暗くなっても怖がらない」「席を蹴らない」「終わるまでじっとする」
これも小さな社会勉強です。
■ 映画は親子の習慣に最適
忙しい日々の中で、親子で同じ時間を共有できるのはとても貴重です。
子どもが大きくなると一緒に映画館に行く機会は減るかもしれませんが、
「昔はよく一緒に観に行ったね」と思い出話になるだけでも嬉しいです。
■ まとめ
映画は子どもにとって最高の国語教材です。
家で勉強するだけでなく、物語の世界を一緒に体験し、感想を語り合うことで、読解力や表現力が自然と育まれます。
「映画館に行く」という習慣を作ることで、親子のコミュニケーションの時間が増え、信頼関係も深まります。
観る作品は子どもに決めさせて、定番のアニメから泣ける感動作まで、幅広く楽しむ。
そして、観終わった後に一緒に感想を話す。
これだけで、十分に家庭学習の一環になります。
映画は娯楽であり、学びでもあり、思い出作りでもあります。
ぜひ、親子で同じ映画を観に行ってみてください。
きっと新しい発見があるはずです。
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