夏といえばお祭り。
屋台の食べ物、光るおもちゃ、くじ引き、金魚すくい…子どもにとっては夢のような場所です。
親としても、せっかくの非日常を楽しませてあげたい気持ちが大きいですよね。
しかし、お祭りこそ子どもに「お金の価値」を自然に学ばせるチャンスです。
■ お祭りで財布の紐はゆるみがち
お祭りに行くと、大人もつい財布の紐が緩みがちです。
子どもにせがまれれば、ついOKしてしまう親御さんも多いでしょう。
わが家も昔はそうでした。
小学校低学年の頃、子どもが光るおもちゃを1,500円で買って帰ってきたことがあります。
数日後には放置され、後日100円ショップで同じような光る棒を見つけて大爆笑しました。
■ ルールを決めて失敗も学ばせる
この失敗をきっかけに、わが家ではお祭りに行く前にルールを決めています。
当日親が渡すお金は屋台の飲食代だけ。
クジ引きや光るおもちゃ、金魚すくいなどは自分のお小遣いから出すことにしています。
こうすると子どもは自然に考えるようになります。
「クジを何回引くか、スーパーボールすくいは…」
予算を考えて、お小遣いの中でやりくりする力が身につきます。
■ クジ引きはギャンブルだと体感する
お祭りの屋台で一番教えたいのはクジ引きの怖さです。
「もう一回やれば当たるかも…」と何度もお金をつぎ込む誘惑に、子どもはすぐ負けそうになります。
でも、一度お小遣いで失敗させるのが一番の学びです。
今年は「クジに400円だけ使う」と自分で決めて実践していました。
自分で使ったお金は後で後悔します。
小さな失敗は大きな学びです。
■ 金魚すくいなどの生き物系も卒業
生き物を持ち帰れば世話をするのは親です。
小さい頃に何度か金魚をすくいましたが、今はもう卒業しました。
お祭りでは「今しかないから」という雰囲気に流されがちですが、家に帰った後のことを考えさせるのも大事です。
■ 予算を立てて計画的に使う
わが家では、お祭り前に必ず「作戦会議」をします。
門限を決め、お小遣いの額を決め、使い道も一緒に考えます。
屋台での飲み物やかき氷などは親のお金でOK。
ただし形に残るものはNG。
自分の財布から出させます。
こうすると無駄遣いに自然とブレーキがかかります。
■ 親は「見守るだけ」に徹する
親が横で「あれはダメ、これはダメ」と言いたくなるのをグッとこらえます。
お祭りはお金の使い方を練習する場所。
クジに全部使って後悔してもいいし、欲しくないものを勢いで買って後悔してもOK。
大人になって大金で同じ失敗をするより、数百円の失敗の方がずっと安上がりです。
■ 実際の成長エピソード
最初は光るおもちゃに散財していたわが子も、今では去年のおもちゃを持参して「今年はこれでいいや」と考えられるようになりました。
クジ引きも予算内で終わらせ、後悔しない範囲で楽しめるように。
何度も失敗したからこそ学べた結果です。
■ 門限も大切なルール
お祭りは人が多くなり、トラブルも起こりがちです。
門限を守るのも社会勉強の一つ。
時間に遅れたら、次回のルールが厳しくなると決めてあります。
お金の使い方だけでなく、時間管理もお祭りで学ばせています。
■ まとめ:お祭りを通じてお金を学ばせよう
お祭りは子どもにとって夢の空間です。
でもだからこそ、学べることがたくさんあります。
親が与えすぎず、少しの失敗を許して、見守る。
このスタンスが、金銭感覚を自然に育てます。
今年のお祭りも、わが家では同じルールで挑みます。
財布の中身と相談しながら、思い切り楽しんで、ちょっと後悔して、また学ぶ。
親は黙って見守りつつ、帰り道で「どうだった?」と聞いてあげる。
そんなお祭りの楽しみ方を、これからも大切にしていこうと思っています。
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