こんにちは。
中学受験を目指す小学生の父として、日々の育児や学習を発信しているこのブログですが、今回は中学受験生の「学校の宿題」について書いてみたいと思います。
子どもが中学受験を目指しているご家庭の皆さん、夏休みのスケジュールがすでにパンパンに埋まっていませんか?
- 朝から夜まで続く塾の夏期講習
- 大量の塾の宿題
- たった数日の塾の休み
- そして、学校から課される宿題…
この時期になると、毎年わが家で繰り広げられるのが「宿題どうする会議」です。
今回はその中でも、「学校の宿題どうやってこなす?」という中学受験家庭のリアルな現場を、体験ベースでお届けします。
夏期講習はほぼフル稼働!自由なんて…ある?
まず前提として、中学受験塾に通っている子の夏休みは、ほとんど“自由時間”がありません。
塾によってスケジュールは違いますが、うちの塾は、
- 7月後半から8月いっぱい、ほぼ毎日講習あり
- 時間は9時~16時が基本で、場所によっては8時台に出発、17時に帰宅
- 講習がない日は、わずかに“お盆の数日”と、“たまの1日休み”だけ
講習が終わって帰宅してからは、塾の宿題や復習で最低でも1〜2時間は必要です。
つまり、
「学校の宿題は、いつやるの?」
という問題が発生するわけです。
「学校の宿題、親がやるの?」問題
ここでよく聞くのが、
「もう親がやった方が早くない?」
「特に自由研究やポスターは親の作品でしょ?」
という声。
たしかに、そう言いたくなる気持ちもわかります。
でも我が家の方針は、「できることは子どもが、ただし支援は親がしっかり」。
やみくもに「全部子どもにやらせる!」と無責任にもしたくないし、かといって「全部親がやっちゃうよ」では意味がない。
だからこそ、親子での役割分担と、最小の労力で最大の成果を出す仕組みづくりが大事になってきます。
7月に開催!わが家の「夏休み宿題作戦会議」
ということで、毎年恒例となっているのが、「夏休み宿題作戦会議」です。
7月上旬、まだ正式な学校の宿題リストが配られる前の段階で、過去の傾向からどんな宿題が出るのか仮予測を立て、作戦を練ります。
◆ 息子の見立て(自信あり)
- ドリル系は1日で終わらせる! → これはもう慣れたもので、1日集中すればOK。
- 日記は毎日少しずつ書く → 就寝前5分で取り組む習慣があり、問題なし。
◆ 美術系・図工系の課題
- 担当:お母さん
- お盆の塾休みに親子で取り組む予定
- 工作、ポスターなどの創作系は母親の得意分野に任せる作戦
◆ 自由研究(社会系新聞)
- 担当:お父さんサポート+子ども主導
- 内容:社会科の新聞作り(歴史人物系)
- 作戦:必要資料を調べて印刷 → 切り貼り → まとめ → 下書き → 清書
自由研究の鉄則:「画用紙は後で買え!」
この自由研究の取り組みで、声を大にして伝えたいことがあります。
それは…
「先に大きな画用紙を買ってはいけない!」
多くの人がやりがちなミスなんですが、先に新聞サイズの画用紙を買ってしまうと、文字数やレイアウトが後から合わなくなって非常に面倒になります。
我が家の攻略法は、
- 資料を集める
- 構成を考える(見出し/画像/本文/感想など)
- 印刷物を仮配置してレイアウトを完成させる
- その構成に合うサイズの画用紙を後から購入する(最重要ポイント)
この流れで進めれば、時間のロスも最小限で済み、完成度も格段に上がります。
作業の流れ(自由研究)
- 資料収集・印刷
- ネットや本から情報をピックアップし、親が印刷を担当
- 必要な画像や引用をプリントアウト
- 情報の選別・切り貼り
- 子どもと一緒に不要な部分を削除し、内容を絞る
- レイアウトを仮組みしながら、本文の構成を考える
- 文章を書く
- 自分の言葉で「まとめ」や「感想」を書く
- 内容が深くなるよう、親が簡単にアドバイスする
- 画用紙に本書き
- 構成済みのレイアウト通りに、清書して完成!
基本的に2日間(下書き&本書き)で完了を目標としています。
学校の宿題 × 塾の宿題のバランスが大事
理想をいえば、塾の休み(お盆など)だけで学校の宿題はすべて終わらせたい。
理由は単純で、塾がある日はそれだけで時間もエネルギーも消費しているので、それ以外の学習に集中しづらいからです。
そして、塾の宿題に追われながら学校の宿題も…となると、どちらも中途半端になる可能性が高い。
だからこそ、学校の宿題は「効率的に」「短期集中で」終わらせる工夫が不可欠です。
「手を抜かず、頑張りすぎず」ちょうどいい関わり方を
よくある悩みですが、
- 親がどこまで手伝えばいいのか
- どこまで口出しすればいいのか
という線引きって、本当に難しいです。
我が家では次のような方針を取っています。
- 情報収集や印刷など“事務作業”は親が引き受ける
- 調べた内容をどう使うか、まとめるかは子どもが考える
- わからないことは「一緒に考える」「調べる」を共有する
つまり、親は“マネージャー”であり、“コーチ”の役割に徹します。
夏休み明け、スムーズにスタートを切るために
学校の宿題をギリギリまで残していると、
- 2学期が始まる頃にバタバタして余裕がなくなる
- 塾の勉強とぶつかって復習の時間が取れない
- 結局“中途半端な仕上がり”になってしまう
という事態に。
そうならないためにも、早めに終わらせる!余白を作る!が鉄則です。
自由研究なんて、8月20日以降にやろうとしても、疲れて集中できないですし、何より時間が足りません。
最後に:中学受験生こそ「宿題戦略」が重要!
中学受験は子どもが頑張るものですが、親のサポートなしでは乗り切れない側面もたくさんあります。
特に夏休みという限られた時間の中で、
- 学校の宿題
- 塾の講習
- 塾の宿題
- 家族の予定
をすべてこなすのは、計画と工夫がないと絶対に無理です。
だからこそ、我が家のように「宿題会議」を開いて、作戦を立ててから夏休みを迎えるのは本当におすすめです。
そして、親が全部やる必要はありませんが、“やらせる環境”を整えることが親の仕事だと感じています。
「学校の宿題って、親の宿題じゃん…」とため息をつきたくなる瞬間もあると思いますが、
一緒に考え、一緒に調べ、一緒に完成させた夏の作品は、親子にとって大切な思い出にもなりますよ。
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